• INTERVIEW VOL.1


    株式会社バルクオムー

新感覚メンズコスメ「BULK HOMME」のリブランディング立役者 吉田学に聞くブランディング戦略

  • デザインの現場
2017.11.22
杉瀬由希

近年、好調な推移を見せるメンズコスメ業界の中で、一際存在感を増しつつある「BULK HOMME」。グローバルブランドを目標に掲げる同社のビジョンと求める人材について、ブランディング部門を一手に担ってきた取締役CBO吉田学氏に話を聞いた。

INTERVIEW VOL.1

 

 

――まず、会社の現状について教えてください。

 

弊社は2013年に創業したメンズコスメのメーカーで、組織としてはブランディング部、マーケティング部、管理部、海外事業部の4セクションから成ります。当初は商品を仕入れてECサイトで販売するマージンビジネスを構想していましたが、成分や処方に納得のいく商品がなかったため、それならばと弊社の代表が自ら商品を開発しました。それが「BULK HOMME(バルクオム)」です。

創業当時、メンズコスメはニッチなカテゴリーでした。しかしマーケットは世界で急速に拡大しており、「BULK HOMME」も発売以来、年々順調に売り上げを伸ばしています。今後もこの勢いを加速させていくには、ブランディングとマーケティングを2本軸に、ブランド認知の向上、プリファレンスの向上、販売先の拡大を図り、この3要素を掛け算で展開していくことが重要だと考えています。

 

 

 

――今回求人募集されているのは、その主軸のひとつ、ブランディング部ですが、所属すると具体的にどんな仕事をすることになるのでしょうか?

 

「BULK HOMME」のブランド回りのグラフィックデザイン全般を担当してもらいます。これまでのデザイン業務は僕がほぼ一人で手掛けてきましたが、ブランドの成長に伴い、今後はクリエイティブディレクター、アートディレクター、デザイナー2名の4人体制でデザイン事務所と同等の機能を社内に完備し、デザイン関係の仕事はすべてそのチームに任せたいと考えています。外注だとどうしても実力のあるデザイン事務所に一極集中するため、そこが忙しくてNGの場合はワンランク下の会社に頼まなければならなくなり、自社でクオリティのコントロールができなくなってしまう。それをすべて自社のデザインチームでできれば、そうした心配がないだけでなく、メンバーそれぞれの個性やパワーが化学反応を起こして爆発するようなデザインが生まれる可能性があるので、そこに期待しています。

 

 

INTERVIEW VOL.1

 

 

――吉田さんが考える、貴社のデザイナーに求められる能力を教えてください。

 

大前提として、ものづくりの根本を理解していることが求められます。デザインは、デザイナーの作品ではなく、あくまでお客様のためのもの、そして商品を世に広めるなど目的を持ったものなので、そのためにはリサーチや分析などつくること以外にもやるべきことがたくさんあります。僕は、デザインの基本は「気遣い」だと思っています。相手が何を求めているか、どうすれば喜んでもらえるか。そこにきちんと向き合い考えている人は成長しますし、そういう人なら自分としても能力を伸ばすサポートができると思います。

もうひとつ希望を挙げるなら、自分のスタイルを持っている人がいいですね。たとえば僕は、プライベートで人と会う時間は仕事を少々無理してでも確保するんです。それだけ色々な人の考え方とかとらえ方を知ることは重要で、彼らによって自分のすべきことやあるべきポジションを再認識することが多いんです。どんなことでもいいので、これは大事にしたい、ここだけは他人に侵されないというエリアを持っている人であれば、仕事をする上でもうまくやっていける気がします。それぞれに異なるスタイルや趣味嗜好を持った人たちの集まりだけれど、マインドセットが近く、目標を共有できる。そういうチームが理想です。

 

 

 

 

――今年9月に「BULK HOMME」はリブラインディングし、パッケージも刷新されました。これはどのような意図によるものなのでしょうか?

 

「BULK HOMME」は2013年のデビュー以来、「シンプルに、贅沢に。」をコンセプトコピーに掲げ、ブランド名の周知を第一の目的に据えて展開してきました。ファーストステージの目的は大方果たすことができたので、次はセカンドステージとして「BULK HOMME」の空気感や世界観を浸透させていくためのアプローチを展開します。今回のリブランディングはそのためのものです。コンセプトコピーも「THE BASIC」へと変え、ブランドの特徴であるベーシックという価値を前面に打ち出しました。僕はデザインを手がける前に徹底してリサーチを行うんですが、調べた限り「BASIC」というBIでコミュニケーションしているブランドは他にひとつもありませんでした。また同様に、商品の中身のテクスチャーをパッケージに用いているブランドもありません。これは、化粧品業界で「中身」を意味する「BULK」の名を冠した我々のブランドにしかできないアプローチだと思っています。

 

 

INTERVIEW VOL.1

「BULK HOMME」商品パッケージ。デザインに「BULK(中身)」を採用している。

 

 

――BULK HOMMEはどんな働き方ができる会社だと考えていますか? 今後のビジョンと併せて教えてください。

 

正直なところ、現状は非常に忙しいです。殊にブランディング部に関しては。ただ我々は、スキンケアを通じて男性美容の文化をつくり世の中の男性を活性化していきたいという強い思いを持っていますし、「BULK HOMME」は間違いなく大きくなるブランドだと確信しているんです。昨年より中国、台湾を皮切りに海外展開も着実に進めており、今は韓国への進出に向けて準備中です。2019年にはメンズコスメの国内シェアトップを、そして2022年には世界でトップを狙っています。その目標を達成するためにも今は重要な時期なので多忙ですが、この局面を共に乗り越えれば世界に通じるデザインチームになるのではないかと思います。国内外のアワードに出しても負けないような実力と世界を見据えた広い視野を持ってクリエイティブを楽しめる人と、ぜひ一緒に仕事がしたいですね。

 

 

  • 株式会社バルクオム

    本社所在地 〒150-0022

    東京都渋谷区恵比寿南2-1-10 インテックス恵比寿7F

    代表者   野口卓也

    設立年   2017年

    従業員数  11人

    資本金   9,000万円

SHARE

  • LINE
  • Facebook
  • Twitter

デザインの現場コンペの広場美術手帖SAMPLEを見る