• 国内2拠点、海外にも独自のネットワークを持つレガン株式会社。多岐にわたり最適な表現をデザインする彼らのメソッドとは


    レガン株式会社

国内2拠点、海外にも独自のネットワークを持つレガン株式会社。多岐にわたって最適な表現をデザインする彼らのメソッドとは

2021.11.29
文・編集=杉瀬由希 写真=畠中 彩

おなじみの商品パッケージをはじめ、ブランディング、エディトリアル、プロモーション、映像・動画まで、クリエイティブ全般を手掛けるレガン株式会社。その幅広い仕事を可能にしているのが、「コミュニケーション発想」を基盤とする同社のデザインメソッドと、国内外の17都市30社に及ぶクリエイティブ・エージェンシーとのグローバルネットワークだ。実際にどのように機能しているのか、ディレクターの平塚舞子とデザイナーの大庭笑梨に話を聞いた。【PR】

国内2拠点、海外にも独自のネットワークを持つレガン株式会社。多岐にわたり最適な表現をデザインする彼らのメソッドとは

ディレクター×デザイナーの2軸体制でチームを最適化

――もともとはパッケージデザインとブランディングをメインとされていたそうですが、今はデザインの領域を超えて幅広く手がけていらっしゃいますね。具体的なお仕事の内容について教えてください。

平塚:業種は食品から日用品、文房具、美容品、医薬品まで幅広く、企業だけでなく行政のプロジェクトなども手がけています。ブランディングに関わるコミュニケーション全般のお手伝いをさせていただくというのが弊社のスタンスなので、商品やパッケージデザインだけでなく、ネーミングやCI、スローガンなどのメッセージ開発、webサイト、SNSから動画まで様々なタッチポイントをトータルでご提案しています。

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ディレクター 平塚舞子さん

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5代目キャンパスブランド刷新:発表会からWEB、店頭までコミュニケーション一式を手がける

――創業地の大阪と本社である東京の2拠点で活動展開されていますね。お二人は東京オフィス勤務で、平塚さんはディレクター、大庭さんはデザイナーですが、大阪オフィスとの連携や案件ごとのチーム編成はどのようになっているのでしょうか? その中でのお二人それぞれの役割と併せて教えてください。

平塚:ディレクターの仕事は、コミュニケーション視点でブランディング戦略やプロジェクト企画を考えること。それを「見える化」しカタチにするのがデザイナーの仕事です。基本的にどの案件もこの2軸で動きます。東京、大阪、どちらのオフィスもディレクターが1名ずつと、そのアシスタントがいて、あとは全員デザイナーです。基本的にどの案件もディレクターとデザイナーでチームを組み、基本的には全てに代表の森が関わります。チームの人数は案件の規模によって変わりますが、東西のデザイナーが組むことが多く、大きなプロジェクトは全デザイナーが取り組むことも珍しくありません。10年前に東京にオフィスを構えてから、代表の森は毎週のように東京と大阪を行き来しており、私たち社員も東京と大阪で大型モニターを常時つないでコミュニケーションをとり、お互いの様子を把握しながら情報を共有しているので、すぐ傍にいるような感覚なんです。仕事の割り振りやメンバー選定は、デザイナーの得意な領域や個性を考慮しながら、代表とディレクターで話し合い決めています。もちろんデザイナーが「これをやりたい」と自ら手を挙げてくれるのも大歓迎な社風です。

大庭:私は新卒で入社して今年で4年目ですが、入社した時からディレクターとデザイナーで役割が明確に分かれているところは、弊社の特徴だと思います。他の会社だと、デザイナーは経験を積むとアートディレクターやクリエイティブディレクターになるところも多いのではないかと思うんです。でも弊社では、デザイナーはずっとデザイナー。コンペのオリエンテーションやプレゼンテーションなども含め、デザイン以外のことはすべてディレクターや代表の森が担ってくれるので、デザイナーはデザインだけに集中できます。コミュニケーションという大事なベースの構築も、もし役割が曖昧で、デザイナーがデザイン以外の業務についても考えなければいけないような環境だったら、おろそかになってしまうこともあるのかな、と。そうならずにできているのは、この体制だからだと思います。

――営業はいないのですか?

平塚:ディレクターが兼ねています。私も入社当初は、自分の興味のある企業にご連絡をして、私たちがどんな会社なのかをご案内をしたりしていました。それをきっかけにお声がけいただけたり、最近は既存のお客様からのご紹介でご連絡いただくことも多いですね。

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[左]デザイナー 大庭笑梨さん

人の思いを起点に考える「コミュニケーション発想」で広がる仕事

――「コミュニケーション」は貴社のキーワードだと思いますが、デザインメソッドの核とされている「コミュニケーション発想」とはどういうものですか?

平塚:私たちが取り組む対象は、商品、サービス、企業など様々ですが、そこにはどんな魅力を、誰に、どのように伝えたいかというメッセージが必ずあります。それを、デザインの良し悪しではなく、携わっている人の意思や気持ちを起点に、最適な表現を探っていく。そうして「コミュニケーション視点」と「デザイン」を掛け合わせることによって、より良い形で、伝わりやすいコミュニケーションになるのではないかと思っています。

――お仕事の内容が多岐にわたるのも、そういう視点があるからなんですね。

平塚:そうだと思います。デザイン発想だけだと、なかなかここまでは広がって行かないので。弊社では「コミュニケーションの最適化」をテーマに掲げていて、それを表現するために必要なことは、デザインなのか、メッセージなのか、ロゴなのか、プロモーションなのか、ということを考えながらやっていくうちに、自然とジャンルも広がってきました。お客様から、こういう価値や魅力を伝えるにはどうしたらいいかという課題をご相談いただいた際に、「それならデザインだけではなくて、こういうことを一緒にやったほうがいいですね」と、提案もさせていただきながら、伝えたいターゲット層との接点や手法を見つけています。

――これまでに手がけてこられた中で、印象に残っているお仕事はありますか?

大庭:“白いゆかり”と呼ばれている「減塩ゆかり」パッケージデザインは、大変でしたが学ぶことも多い仕事でした。「ゆかり」から新たに減塩タイプが出るということでご依頼をいただきましたが、「ゆかり」は家庭の食卓でおなじみのふりかけなので、あの紫のパッケージが、記憶にある人が多いと思うんです。私自身もそうでしたし。その中で、ブランドイメージを守りながら、減塩であることをわかりやすく伝えるにはどうしたらいいのか。いろいろ考えた末に提案したのが、この「白」です。白にしていいのかどうかも随分悩みました。プレゼンでは複数の方向性を出し、白の案はそのうちの1つとして提案したんですが、それが採用されて、あ、白でいいんだと(笑)。既存ブランドの新商品の仕事は、私はこの時が初めてだったので苦労しましたが、とても身になりました。

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大庭さんがパッケージデザインを手掛けた「減塩ゆかり」

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各タイプやシーズンにあわせたデザインが施された「ヤクルト」シリーズのパッケージ

――ほかにも、誰もが知っているような食品パッケージをいくつも手がけられていますが、書籍までつくられていることには驚きました。それも美術品のような豪華本です。

平塚:こちらは、京都の三つ星日本料理店「祇園さゝ木」のブランドブック。さゝ木さんはカウンター席がメインのお店で、カウンター越しに一斉に料理が出されるんです。その様子がまるで舞台のようだと言われていたことからネーミングして、桐箱にお膳、その中に本を入れて、卓越したさゝ木の料理本をさながら美術品に見立ててデザインしました。制作した当時、私は大阪オフィスに勤めていたのですが、カメラマンと出版社の方々と一緒に、月に一度お店を訪ねて、季節の料理を2年かけて撮影しました。日本海まで、市場のカニを撮影しに行ったこともあります(笑)。この初版限定の特装版は、フランスで開催されている「グルマン世界料理本大賞」でグランプリをいただいたこともあり、思い出深い仕事です。

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「グルマン世界料理本大賞2011」でグランプリを受賞した、京都の三つ星日本料理店「祇園さゝ木」のブランドブック

デザインを“翻訳”する「グローバルチーム」

――海外にも提携しているチームがあるそうですが、どういう人たちで構成されているのですか?

平塚:代表の森が、日本パッケージデザイン協会(JPDA)の国際交流理事を長年務めているので、その関係がひとつ。あとは、外務省関係のお仕事をいくつかさせていただいた時のご紹介で、各地を代表するブランディングファームと組んで活動をすることが多かったので、そのつながりもあります。こうして10年以上かけて形成した弊社独自のネットワークで、世界17都市30社と提携しています。どのチームと、どう組むかは、森がプロジェクトの規模や内容、展開する国に合わせて最適なチームを選定してクライアントへ提案しています。

――具体的にはどういうお仕事の時に海外チームと組むのでしょうか?

平塚:たとえば、このヘアカラーリング用品のパッケージデザインは、サンフランシスコのチームと一緒に開発を行いました。世界の高級ヘアサロンでプロのヘアデザイナーが使用するカラー剤です。日本メーカーのブランドですが、日本ではなく、アメリカとヨーロッパで展開しています。日本のブランドですから、日本らしさは必要ですが、日本のデザイナーだけで作ると、フォントや微妙な色彩感など、展開地域の人の感覚とズレが生じる部分があり、それをクリエイティブ視点で“翻訳”して最適化する必要があるんです。クライアントの日本本社とニューヨーク支社の方々、弊社、サンフランシスコのチーム、3社協業でお仕事させていただきました。私たちも実際に商品を使う現地のサロンに足を運び、ヘアデザイナーの方々に検討しているデザインに意見をもらい、商品がどのように使われるかをヒアリングして、ヘアデザイナーの行動観察も含めて形にしていきました。

――ということは、英語力は必須でしょうか?

平塚:よくみなさん気にされるんですが、仕事で動く時は、たいてい通訳の方が入ってくださるので、英語が話せなくてもまったく問題ありません。

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ソフィストーン:日本発、欧米サロン専用のヘアカラーブランド

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パチック:海外デザイナー、東京大学教授と組み、行動科学視点を取り入れたプロダクト

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細切り昆布:結婚式のプチギフト×240年続く塩昆布の老舗「神宗」の新たな食ブランドを開発

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――社員は全員フルタイム勤務ですか?

大庭:勤務形態はフレキシブルで、時短で働いているママデザイナーや、不定期のデザイナーもいます。またドイツ在住で、数年前からリモートワークしているデザイナーもいます。もともと日本で働いていたのですが、ドイツでアートの勉強もしたいと。今は現地で個人の創作活動をしながら、弊社のデザイナーとしても仕事しています。

――それだけ融通が利くと、環境が変わっても仕事を続けたいという人にはありがたいですね。これからどんな人と一緒に仕事をしたいですか?

平塚:ディレクターは、お客様やブレーンの方々など、国内外問わず、たくさんの方々と会う機会が多くあります。いろいろな方々と一緒にひとつのものをつくる面白さもあるし、学びがたくさんあります。それがこの仕事の魅力だと私は思っているので、それを楽しんでいただける人だと嬉しいですね。コミュニケーションに興味があって、いろいろなことを自分事として能動的に捉えて動ける人に合う仕事だと思います。

大庭:私がこの会社に入社したのは、いろいろな分野のデザインができ自分の幅が広がるかなと思ったのが動機でしたし、本当に仕事の幅が広くてやりがいを感じています。パッケージデザインの知識は実践で覚えていけますし、私も最初はブランディングというのがどういうものかわからない中で、やっていくうちにわかってきたので、幅広いデザインに挑戦したいという人には、魅力のある環境ではないかと思います。また、JPDA会員メーカーのインハウスデザイナーの方と一緒に案件に取り組む機会もあったりするので、いろんな会社のデザイナーがどういう風に働いているのかというのがわかるのも、この会社のいいところかなと思います。

平塚:これが得意、これが好きだというものがひとつでもあったら、積極的に言って欲しいです。弊社は本当にいろいろなジャンルの仕事があるので、マッチすれば、入社したばかりでもメインで動いてもらうことは十分あり得ます。もちろんフォロー体制は整っているので、そこは安心してください。今まで培ってきた経験や知識は、結構活かせる場だと思いますので、そういうものをお持ちの方は、ぜひ弊社で力を発揮していただきたいですね。

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