クライアントとは「隣の席にいるかのような」距離感  
―JBAアートディレクターに聞く、デザインのさらに先まで提案することの意味

2020.1.31
編集部

「コンサルティングとクリエイティブの融合」で企業ブランディングを行う日本ビジネスアート(以下JBA)。連載第2回の今回は、デザイン制作会社・大手広告代理店を経てJBAに入社したアートディレクターの川島果菜さんに話を聞き、転職者だからこそ実感することができるJBAの魅力を具体的に深掘りする。【PR】

転職のきっかけは「幅広い領域でクライアントの課題解決をお手伝いしたい」という思い

––––JBAに転職されるまでのキャリアと、転職のきっかけを教えていただけますか?

 

新卒でデザイン制作会社に入社し、その後大手広告代理店でアートディレクターとして勤務していました。しばらくして結婚を機に福岡に移住して制作会社に転職。しかし次第に、「デザインだけでなく、幅広い領域での提案をしていきたい」という思いが強くなっていきました。老舗和洋菓子メーカーのブランディング提案を行ったとき、パッケージデザインに加えて、売場設計や年間のキャンペーンまで領域を広げて提案したことがありました。でも、最終的にはデザインだけで良いと言われてしまいました。クライアントからは「社員研修をしてくれないか?」と求められて個人的にはお力添えしたかったのですが、制作会社なので会社的にお断りするしかありませんでした。このときのジレンマがずっと心に残っていて、「領域問わず、企業のブランディングに携わりたい」という思いが強くなりました。そしてその思いが決め手となり、JBAに転職をしました。

クライアントの生の声をきき、深く入り込んだ提案を行うことができる醍醐味

––––実際にJBAに入社されてどうでしたか?

 

JBAの特徴として、「クライアントとの距離が非常に近い」ということがあります。わたし個人の意見なのですが、広告代理店にいたときよりもお客様と触れ合う機会がものすごく多いです。当時は、クライアントとのやり取りを行うのは営業職でした。しかし、JBAでは営業職を設けていないので、アートディレクターがオリエンを聞きに行くことも数多くあります。クライアントの「これ悩んでるんだよね」という生の声を聞いて、直接それに答えられる場所に立てることは、幸運なことだと思います。また私の場合、その進め方は時間の効率化にもつながっています。例えば広告代理店だと、営業が「その点はデザイナーに聞いてみます」とクライアントに答えて社内に持ち帰り、返答に1週間かかる場合もある。それがJBAでは、私がその場でホワイトボードに「デザインはこれでどうでしょうか?」と直接描いて話をまとめることができるので、次の1週間をまるまる制作に充てることができます。

 

––––「デザインだけでなく、幅広い領域でクライアントの課題解決を行う」という点ではどうでしょうか?

 

できています。最近だと、大手通信会社がつくった新会社の設立5周年記念の相談を受けて強くそう感じました。そのクライアントは、複数の会社が統合して設立された7,000名ほどの会社で、5年経っても「自分たち以外の統合された会社や部署が何をしているのかよくわからない」という状態でした。クライアントの希望は、「会社の事業を、家族にも優しく説明できるくらいわかりやすくした絵本をつくりたい」というもの。小学生でも楽しめる「働き方の本」のようなイメージですね。しかし、クライアントもうまく説明できないとおっしゃるくらいだったので、私たちも業務内容を理解することがとても難しかった。そこで、担当のコンサルタント、コピーライターとともに、各部署の方々に徹底的に取材を行いました。50人以上に取材したと思います。経営層をはじめ、8つの事業部の部長、営業職、技術職、工場の現場社員など様々な人たちにお会いしました。そうすることで、「難しいビジネスの話を、どのように編集し、ビジュアル化して展開していくのか?この絵本をどう活用するのか?」という踏み込んだ提案をしていくことができました。また、毎日、イラストレーターチームとも打ち合わせを重ね、およそ10ヶ月の期間をかけた結果、40ページに及ぶ絵本が出来上がりました。

 

––––クライアントからの要望に全力で応えていく提案ですね。結果的にはいかがでしたか?

 

結果、クライアントから大変ご好評を頂き、社長直々に「これまでこんなに分かりやすくうちのことを表現してくれたところはなかった」「うちよりも会社のことをわかっている」と嬉しいお言葉までいただきました。また、クライアント内での反響も大きく、「社員研修にも使いたい」「取引先にも配りたい」「ホームページにもアップしたい」と次のお仕事につながるような話をたくさんいただけました。このような仕事の仕方は、今までしたことがないですね。広告代理店時代は、自分たちがつくり上げたアウトプットをクライアントに見せて、それに対して反応をもらうというやり方でした。今の環境だと、「クライアントと一緒に創り上げていく」という方に近い。非常にやりがいを感じます。

今回お話を伺ったアートディレクターの川島さん

 

––––クライアントと距離が近いだけでなく、「一緒に創りあげていく」という関係性は特徴的ですね。

 

そうですね。わたしは実は、JBA入社前にオフィス見学に来ているんです。直接会社の雰囲気を知りたいなと思ったんですね。そこで驚いたのが、案件を相談ベースで受注していること。広告代理店出身の私には不思議に感じられました。それまでは「仕事はプレゼンで獲るもの」と思っていたためです。けれど、入社してその仕組みが良く理解できました。やはりいちばんの秘訣は、「クライアントとの圧倒的な距離の近さ」です。職種にとらわれずクライアントと直接やり取りを行い、そこに充分な労力をかける。そうすると、本音を引き出すことができる。JBAでのクライアントとの距離感は「隣の席にいる感覚」に近いですね。社外の方でありながら、まるで社内の人のような近しさです。そのような関係で仕事をすることは、アートディレクターとして嬉しいことです。

クリエイティブを追求できる内製化と、子育て世代に理解がある風土

––––––––クライアント50人への取材などは、業務量が多いのではないかと思います。しかし、川島さんはお子さんをお持ちで時短勤務を行われているとか。少なくない業務を効率的に行うことができる秘訣はなんでしょうか?

 

いちばんは、制作物をすべて内製化していることだと思います。外注や委託になると、都度の連絡や納期・予算の調整など、時間やコミュニケーションのコストがかかる。それが内製だと、いつでもテーブルで集まって話ができます。気心が知れた、顔の見えるチームなので遠慮なく制作できるというのもいいですね。また、JBAは業界的には珍しく女性が多い会社です。全体の6割が女性社員で、ワーキングマザーも多いので働きやすいです。特に、わたしの場合は専属のアシスタントがつく点が助かりますね。アシスタントはアイディア出しに必要な資料集めなど下準備をしてくれます。わたしが10:00に出社したときには、すでに必要なデザインラフや参考事例、素材などが揃っている状態。そこから一気にディレクション業務に入って16:30には退勤して保育園に迎えにいきます。退勤後はチームメンバーに任せて、子供との時間に仕事を持ち込まないようにしています。まわりが協力的なのでとても助かっています。

 

クライアントとの距離が近く、それはまるで「隣の席にいるかのよう」––––今回はアートディレクターとして現場で働く川島さんに、JBAのクライアントとの関わり方とその魅力について伺った。次回は、美大を卒業後に新卒でJBAに入社した現場社員に話をきき、新卒から自分らしく働くことのできる秘訣に焦点をあてる。

 

●川島果菜

京都精華大学出身。
広告制作会社でグラフィックデザイナーとして経験を積み、2011年に大手広告代理店のアートディレクターに転職。その後福岡県での地方のブランディングなどにも携わり、2019年にJBA入社。アートディレクターとして、企画や制作進行、新卒クリエイティブの教育にも力を入れている。子どもとの時間も考え、現在は時短勤務。

 

●オフィス見学お申し込み

https://www.jba-recruit-career.com/blank-7

 

●株式会社日本ビジネスアート

東京本社
〒105-6109
東京都港区浜松町2丁目4番1号
世界貿易センタービルディング9F
TEL.03-5408-5101(代表)FAX.03-5408-5188

代表者   代表取締役 高下京三
設立年   1991年

その他、大阪・京都・金沢・札幌に拠点有。

企業HP
https://www.jbakk.co.jp/

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