• 「アジアの美」を世界に伝えるデザインの発進力


    株式会社アクシージアのマーケティング部・宮川恵美の目指す、新しいブランド、新しい働き方

「アジアの美」を世界に伝えるデザインの発進力

2019.9.30
文=竹見洋一郎 撮影=稲葉真

2011年に設立された株式会社アクシージアは、総合的なビューティー・ソリューションを理念に掲げ、サプリメントやスキンケアブランドを展開する新進の企業だ。アクシージアの設立からデザイン全般のディレクションに携わってきた宮川恵美さんに、成長を遂げる企業で求められるデザインの力を聞いた。

「アジアの美」を世界に伝えるデザインの発進力

——社名を冠したスキンケアブランド「アクシージア」をはじめ、美容サプリメントの「ヴィーナスレシピ」など複数ブランドを展開されていますが、中国をはじめとして海外での知名度が高いそうですね。

株式会社アクシージアの設立後、まずサロン専売品スキンケアブランド「ルシエル ド ローブ」のスタートが2013年。その後リテール向けブランドとしての「アクシージア」は2016年から開始しています。コンセプトは、「アジアの美を日本から世界へ」で、これは会社としての理念でもあります。設立当初からマーケティングの狙いは明確で、現在世界で最大の購買力を持つ中国の市場への訴求を目指してきました。上海と香港に子会社があり、そこからいろんな情報を得て戦略を立てています。中国の最大規模のECモールである「天猫(Tmall)」での美容サプリメントの知名度ランキングに入るなど、目に見える結果も現れています。世界的に知られる日本発の化粧品ブランドというと、これまでは誰もが知っているわずかな有名ブランドのみで、なかなかうまく展開できていない状況でしたが、アクシージアはいちはやく商品を海外に持っていくことで、その壁を破ったとの実感があります。

「アジアの美」を世界に伝えるデザインの発進力

——まず中国、アジア圏の販路を優先的に拡げたということですね。

中国で大型案件が決まった影響もあり、2017年と2018年の7月の決算を比較すると売上は前年対比400%となっていて、これには私も驚いています(笑)。ここは突出した結果といえるかもしれませんが、2013年のブランド立ち上げ以降、毎年2倍の成長水準は維持していますし、2018〜19年もかなり伸びているようです。このような結果を出すための仕事のやりかたは、スピードをかなり意識しています。具体的には、年間で化粧品を10アイテム以上発表していくペースで、これは私たちのチームの規模では大変なことですが、毎年達成できています。

一点補足すると、たとえば美容液といっしょに使う目もとシート「エッセンスシート」は綿毛の種の産毛素材を使用した高級シートですが、海外よりも日本国内で好評を得ていて、30代以上の層に広がっています。この1、2年の変化ですね。海外の評価が牽引するかたちで「アクシージア」の日本での知名度も上がっているといえますし、広告展開もこの状況に合わせてあたらしい舵をきる段階に来ていると考えています。

「アジアの美」を世界に伝えるデザインの発進力

マーケティング部 部長代理 宮川 恵美

——そのようなマーケティング戦略に合わせたデザインは、どのようなものになるのでしょうか。

デザインについては、前提として日本と中国でのニーズの違いがあります。気を付けているのは、グローバルな視点を持つこと。わかりやすく整理すると、中国、アメリカの大陸ではダイナミックな色使いやデザインが好まれ、日本だと文化的でシンプルなトーンが化粧品のデザインとしては大勢となります。「アクシージア」で言えば、中国のユーザーが憧れる日本的なイメージのラインを探っていきます。固定観念をもたず、普遍性のあるインスピレーションを大切にしていきたいですね。仕事の上でも海外のスタッフとのコミュニケーションをとりながら進めていくことになります。
 
——現在のデザインの部署の編成や、仕事の進め方を教えてください。
現在はPRマーケティング担当4名、デザイナー4名、WEBコーダー1名の9名体制で、全ての業務をインハウスで行っています。そのため、デザイナーの仕事は商品パッケージ、容器デザインからポスター、リーフレットなどの販促ツール、動画、WEBまで幅広く担当をしております。
また、仕事の進め方はコミュニケーションを重視しており、上海、香港の子会社とはメッセンジャーサービス「Wechat(微信)」を利用し、密なコミュニケーションをとりながら進めております。なお、社内公用語は日本語としておりますが、英語、中国語を活かせる環境になっています。

「アジアの美」を世界に伝えるデザインの発進力

——年間のアイテム数のことや、大きな成長をしている企業というイメージからは、ハードワークが期待されていると想像してしまうのですが。
ご参考までに先の8月の残業勤務実績は4.7時間です。年間の有休消化は9割を超えています。いかに時間内に業務を終わらせるかが、アクシージアの大事なミッションです。ただし、業務時間内はつねに走っています(笑)。
 
いままである日本企業や海外外資のスタイルを踏襲するではなく、「あたらしいアジアの企業をつくっている」との認識が私たちにはあります。弊社の代表がプライベートを重視していて、プライベートがあってからこそよい仕事が生まれるというのが社風。先ほどお話したグローバルなデザイン感覚を培うにも、海外を訪れるなど充実したプライベートが不可欠ですよね。アクシージアでは中途採用の方も多いのですが、今までと全然違う仕事のやり方だと感じる人が多いようです。企業として次のステップに進んでいく私たちにとって、デザインの担う役割はとても大きなものがあります。さまざまな部門からどんどんデザインの仕事が降ってくる。そのような環境でともに働くデザイナーには、「アジアの美」に新鮮なイメージをくわえて更新していけるような、積極的な人材を求めています。

「アジアの美」を世界に伝えるデザインの発進力

同社オフィス入り口にて

  • 株式会社アクシージア

    本社所在地 
    本社
    〒160-0023
    東京都新宿区西新宿 6-3-1 新宿アイランド・ウィング2F
    TEL: 03-6304-5840 FAX: 03-6911-3898

    大阪支店
    〒542-0081
    大阪市中央区南船場3丁目8番7号 三栄ムアビル8階
    TEL: 06-4708-7918 FAX: 06-4708-7919

    代表者   代表取締役 段 卓
    設立年   2011年

    https://axxzia.co.jp/company/

  • 宮川恵美

    広告制作会社からフリーランスを経て、米国にて就業。帰国後も塗料メーカー、広告代理店など多岐分野のデザイン職を担当し、スキルを磨いた後にアクシージアに入社。
    アクシージア製品のデザイン全般をディレクション。世界中の女性から喜ばれる商品デザインを追及している。

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